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春のペット健康診断ガイド【犬猫の4月にやるべき検査と費用・獣医師監修】
予防医療

春のペット健康診断ガイド【犬猫の4月にやるべき検査と費用・獣医師監修】

13分で読める

監修: pet-dock獣医師監修チーム

春のペット健康診断ガイド【犬猫の4月にやるべき検査と費用・獣医師監修】

春は犬猫にとって最も重要な予防医療の季節です。フィラリア予防の開始、狂犬病予防接種、ノミ・ダニ対策、そして年に一度の健康診断。これらを効率よく済ませることで、愛犬・愛猫の健康を守りながら通院回数も最小限に抑えられます。この記事では、4月にやるべき検査・予防の全体像と費用を獣医師監修で解説します。

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この記事のポイント

  • 4月はフィラリア血液検査 + 狂犬病予防接種 + ノミダニ予防開始を同時に済ませるベストタイミング
  • 年1回の健康診断も春に合わせると効率的。費用は5,000〜30,000円(検査範囲による)
  • 7歳以上のシニア犬猫は半年に1回の健診 + 春の予防パッケージを推奨
  • 猫も忘れずに:室内猫でもワクチン + 健康診断は必要
  • 春の予防フルセット(犬)の合計費用は15,000〜40,000円が目安

春にやるべき予防・検査の全体像

犬の春の予防チェックリスト

項目 時期 必須度 費用目安
狂犬病予防接種 4〜6月 法律義務 3,000〜4,000円
フィラリア血液検査 4月 必須 1,500〜3,000円
フィラリア予防薬開始 4〜5月開始 必須 800〜2,000円/月
ノミ・ダニ予防開始 3〜4月開始 強く推奨 1,000〜2,500円/月
混合ワクチン 前回から1年後 必須 5,000〜8,000円
健康診断(血液検査) 春に合わせて 強く推奨 5,000〜15,000円
歯科チェック 同時に 推奨 診察料に含む

猫の春の予防チェックリスト

項目 時期 必須度 費用目安
混合ワクチン 前回から1〜3年後 必須 3,000〜6,000円
健康診断(血液検査) 春に合わせて 強く推奨 5,000〜15,000円
尿検査 特に腎臓の早期発見に 推奨 1,000〜3,000円
ノミ・ダニ予防 外出する猫は必須 外出猫:必須/室内猫:推奨 1,000〜2,000円/月
フィラリア予防 地域による 推奨(猫もフィラリアに感染する) 800〜1,500円/月

効率的な通院プラン

犬の場合:2回の通院で全て完了

1回目(4月上旬)

  1. フィラリア血液検査(結果は当日〜翌日)
  2. 狂犬病予防接種
  3. 春の健康診断(血液検査の採血をフィラリア検査と同時に)
  4. ノミ・ダニ予防薬の処方/投与

2回目(2〜4週間後)

  1. 混合ワクチン接種(狂犬病ワクチンと2週間以上空ける)
  2. フィラリア予防薬の処方開始
  3. 健診結果の説明(1回目で検査済み)

ポイント: フィラリアの血液検査と健康診断の血液検査は同じ採血で済ませられる病院が多いです。予約時に「春の予防パッケージ」「まとめて検査したい」と伝えましょう。

猫の場合:1回の通院で完了

  1. 健康診断(血液検査 + 尿検査)
  2. 混合ワクチン接種
  3. ノミ・ダニ予防薬の処方(必要な場合)

健康診断の検査項目と意味

基本セット(若齢〜成犬猫向け)

検査項目 わかること 費用目安
CBC(血球計算) 貧血、感染症、血液疾患 1,500〜3,000円
血液化学検査(肝臓・腎臓・血糖など) 内臓機能の異常 3,000〜8,000円
尿検査 腎臓病、糖尿病、膀胱炎の早期発見 1,000〜3,000円
糞便検査 寄生虫の有無 500〜1,500円
身体検査 体重、体温、心音、腹部触診、歯・目・耳の状態 診察料に含む

シニアセット(7歳以上推奨、追加項目)

検査項目 わかること 費用目安
レントゲン(胸部・腹部) 心臓肥大、肺の異常、腹部腫瘤 3,000〜8,000円
エコー(腹部) 内臓の腫瘍、膀胱結石 3,000〜6,000円
甲状腺ホルモン 甲状腺機能亢進症(猫)、低下症(犬) 3,000〜5,000円
SDMA 早期の腎臓病(BUN/Crが上がる前に検出) 2,000〜4,000円
血圧測定 高血圧(猫の腎臓病・甲状腺疾患) 500〜2,000円
心臓エコー 心臓弁膜症、心筋症 5,000〜10,000円

費用の目安(まとめ)

パッケージ 対象 費用目安
基本健診パック 若齢〜成犬猫 5,000〜15,000円
シニア健診パック 7歳以上 15,000〜30,000円
犬の春予防フルセット 全年齢 15,000〜40,000円

年齢別の推奨健診頻度

年齢
〜1歳 お迎え健診 + ワクチン時 お迎え健診 + ワクチン時
1〜6歳 年1回(春の予防と合わせて) 年1回
7〜9歳 半年に1回 半年に1回
10歳以上 半年に1回(血液検査必須) 半年に1回(腎臓チェック必須)

フィラリア予防の重要性(4月開始)

なぜ4月に血液検査が必要か

フィラリア予防薬は、前シーズンの感染がないことを確認してから開始する必要があります。万が一感染している状態で予防薬を投与すると、ミクロフィラリアが一度に死滅してショック反応を起こすリスクがあるためです。

項目 内容
検査方法 抗原検査(血液数滴で判定、約10分)
予防開始 蚊が出始めてから1ヶ月後(地域により4〜5月)
予防終了 蚊がいなくなってから1ヶ月後(11〜12月)
投与方法 月1回の錠剤/チュアブル、スポットオン、年1回の注射

フィラリア予防の詳細はフィラリア予防ガイドをご確認ください。


ノミ・ダニ予防の開始

4月に開始する理由

気温が13度以上になるとノミ・マダニの活動が活発化します。4月は全国的に予防開始の適切なタイミングです。

予防薬タイプ 投与方法 効果期間 費用/月
スポットオン 首の後ろに滴下 1ヶ月 1,000〜2,000円
チュアブル 経口投与 1〜3ヶ月 1,500〜3,000円
フィラリア+ノミダニ複合薬 経口 or スポットオン 1ヶ月 1,500〜3,000円

おすすめ: フィラリア+ノミダニ予防が1つの薬で済む複合薬を選ぶと、飼い主の負担が減ります。詳しくはノミ・ダニ予防ガイドをご確認ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 春の予防を全部まとめて1日で済ませられますか?

狂犬病ワクチンと混合ワクチンは同日接種が推奨されないため、最低2回の通院が必要です。ただし、フィラリア検査+狂犬病予防接種+健診+ノミダニ予防は1回目にまとめられます。

Q2. 室内猫でも健康診断は必要ですか?

はい、必要です。 室内猫でも加齢に伴う腎臓病、甲状腺疾患、糖尿病などは発症します。特に7歳以上の猫は年1〜2回の血液検査を推奨します。

Q3. 健康診断で異常が見つかったらどうすれば?

軽度の異常であれば再検査、食事の見直し、経過観察となることが多いです。治療が必要な場合は獣医師から詳細な説明があります。早期発見のメリットは、治療の選択肢が広く、費用も抑えられることです。

Q4. 猫もフィラリアに感染しますか?

はい、猫もフィラリアに感染します。 犬に比べると頻度は低いものの、猫のフィラリアは少数の寄生でも**呼吸器症状(咳、呼吸困難)**を引き起こし、突然死のリスクもあります。室内猫でも蚊に刺される可能性はあるため、地域によっては予防を推奨します。

Q5. 春の予防を受けないとどうなりますか?

狂犬病予防接種の未接種は法律違反(20万円以下の罰金)です。フィラリア予防を怠ると感染リスクがあり、感染した場合の治療費は数十万円に及ぶこともあります。予防にかかる費用は、治療費と比べればはるかに経済的です。


まとめ

4月は犬猫の飼い主にとって「予防医療の月」です。フィラリア検査、狂犬病予防接種、ノミダニ予防、健康診断を効率よくまとめて受けることで、愛犬・愛猫の1年の健康の土台を作りましょう。

4月のTo-Do(犬)

  • フィラリア血液検査
  • 狂犬病予防接種
  • ノミ・ダニ予防開始
  • 年次健康診断(血液検査)
  • 混合ワクチン(前回から1年後なら)

4月のTo-Do(猫)

  • 年次健康診断(血液検査 + 尿検査)
  • 混合ワクチン(前回から1〜3年後なら)
  • ノミ・ダニ予防(外出する猫)

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本記事はpet-dock獣医師監修チームが執筆・監修しています。記載内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。愛犬・愛猫の状態に不安がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

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