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子猫を迎えた初日から1週間のケア完全ガイド【獣医師監修】
予防医療

子猫を迎えた初日から1週間のケア完全ガイド【獣医師監修】

13分で読める

監修: pet-dock獣医師監修チーム

子猫を迎えた初日から1週間のケア完全ガイド【獣医師監修】

この記事のポイント

  • 子猫は犬以上に環境変化に敏感。初日は「隠れる」が正常な反応
  • 無理に引き出さず、狭くて暗い「隠れ場所」を必ず用意する
  • 迎えてから3〜7日以内に初回健康診断を受けるのが理想
  • 3種混合ワクチンは生後8週から開始、2〜3回接種が基本
  • 先住猫との顔合わせは2週間以上かけて段階的に行う

子猫を迎える喜びは格別ですが、子猫にとってはすべてが未知の世界。特に猫は犬より環境変化への適応がゆっくりで、最初の数日は隠れて出てこないことも珍しくありません。焦らず、正しい知識で迎える準備をしましょう。

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子猫を迎える前の準備品チェックリスト

必須アイテム一覧

カテゴリ アイテム 優先度
トイレ トイレ本体、猫砂、スコップ ★★★
食事 子猫用フード、食器(浅め) ★★★
水飲みボウル(陶器推奨) ★★★
寝床 ベッド、毛布、隠れ家(段ボール可) ★★★
爪とぎ ダンボール製 or 麻製 ★★★
キャリー プラスチック製ハードタイプ ★★★
おもちゃ 猫じゃらし、ボール ★★
ケア用品 ブラシ、爪切り ★★
脱走防止 玄関・窓の対策 ★★★

猫砂とトイレの選び方のコツ

初期はブリーダーや保護主が使っていたものと同じ猫砂・同じタイプのトイレを使うのが鉄則です。環境変化に加えてトイレの違和感まで重なると、トイレを覚えてくれなくなるリスクがあります。

フードは必ず同じ銘柄から

犬同様、子猫も急なフード変更で下痢を起こします。最初の1週間は前の飼い主やお店で食べていたものを継続し、変更する場合は1週間以上かけて徐々に切り替えます。


初日の過ごし方で気をつけるべきことは?

「隠れる」は正常な反応

子猫を迎えた初日、ソファの下・棚の裏・クローゼットの奥などに隠れて出てこないことはごく自然な行動です。無理に引き出そうとするとトラウマになり、人間不信につながります。

やってはいけないこと

  • 無理に抱き上げる、追いかける
  • 家族全員が代わる代わる触る
  • シャンプーや爪切りをする
  • 大きな音、来客
  • いきなり他のペットと対面させる

やるべきこと

  • 小さな部屋(6畳程度)で1週間過ごさせる
  • クレートや段ボールの「隠れ家」を用意
  • 水・フード・トイレを近くに配置(離しすぎない)
  • 静かに見守る
  • 子猫が自分から出てくるまで待つ

初日の夜の過ごし方

鳴いて騒がしくなることがありますが、多くは環境不安からくるものです。数日で落ち着きます。ラジオの小音、タオルで包んだ湯たんぽ、柔らかな間接照明などが有効です。


初日〜1週間の食事・トイレ・睡眠の目安

食事の回数と量

月齢 食事回数 特徴
2〜3ヶ月 4〜5回 ウェット中心
3〜4ヶ月 3〜4回 ウェット+ドライ
4〜6ヶ月 3回 ドライ中心可
6ヶ月以降 2〜3回 成猫食へ移行準備

食べない場合の対処法

丸1日食べないのは危険信号です。子猫は絶食が続くと急速に体力が落ち、**肝リピドーシス(脂肪肝)**のリスクもあります。

  • フードをぬるま湯でふやかす
  • ウェットフードを少量温める
  • 手のひらで差し出す
  • 12〜24時間以上食べなければ受診

詳しくは猫がごはんを食べないときの原因と対処も参照してください。

トイレの教え方

子猫はもともと砂で排泄する本能があるので、通常は自然に覚えます。食後や起床後にそっとトイレへ連れて行くと成功しやすいです。失敗しても絶対に叱らず、静かに片付けましょう。

睡眠時間

子猫は1日20時間ほど寝ます。起きている時間は短いので、その時間を無理に遊びに使わず、食事・トイレを優先してください。


初日〜3日目に注意すべき健康トラブルは?

症状 原因 対処
下痢 ストレス、寄生虫、フード変更 半日続けば受診
嘔吐 ストレス、毛球、誤食 繰り返す場合受診
くしゃみ 猫風邪(FHV-1、カリシ) 鼻水・目やに併発で受診
目やに ヘルペスウイルス 黄緑色なら受診
食欲不振 環境不安 24時間以上で受診
ぐったり 低血糖、低体温 即受診

猫風邪は迎えた直後に多い

ペットショップや保護施設からお迎えした子猫は、環境変化のストレスで猫風邪(上部気道感染症)を発症しやすい時期です。くしゃみ・鼻水・目やにが出たら早めに受診してください。


初回健康診断はいつ受けるべき?

理想は迎えてから3〜7日以内

子猫は先天的疾患(心疾患、臍ヘルニアなど)や寄生虫(回虫、ジアルジア、コクシジウム)を持っていることが多く、早期の健診でこれらをチェックします。

初回健診の主な内容

  • 全身チェック(心音、呼吸、触診)
  • 体重・体温測定
  • 便検査(寄生虫)
  • 口腔・耳・皮膚チェック
  • 猫白血病(FeLV)・エイズウイルス(FIV)の検査
  • 駆虫薬の投与

費用の目安

項目 費用
初診料 1,500〜2,500円
身体検査 1,000〜2,000円
便検査 1,000〜2,000円
FeLV/FIV検査 5,000〜8,000円
駆虫薬 1,500〜3,000円
合計 10,000〜18,000円

費用の詳細は初診の費用ガイドを参考にしてください。


ワクチン接種はいつから?

子猫のワクチンスケジュール

接種回 月齢 内容
1回目 生後8〜9週 3種混合
2回目 生後12〜13週 3種混合
3回目(任意) 生後16週前後 3種or5種

3種混合は「ヘルペスウイルス」「カリシウイルス」「パルボウイルス」に対応します。完全室内飼いの猫でも必須です。

詳細は猫のワクチンスケジュール、費用は猫ワクチンの費用をご覧ください。


先住猫がいる場合の顔合わせ手順は?

猫同士は2週間以上かけて段階的に

猫は縄張り意識が強く、突然新入りが来ると強烈なストレスを受けます。焦って同じ部屋にすると、生涯折り合いがつかないこともあります。

理想的なステップ

  1. 1〜7日目: 完全隔離(別部屋、別空気)。匂い交換のみ
  2. 1週間目: ドア越しの気配体験
  3. 10日目頃: ケージ越しの短時間対面
  4. 2週間目: 扉を少し開けて視認
  5. 3週間目: 監視下でのフリー接触

先住猫を常に優先して、食事・遊び・スキンシップを多めに与えることで嫉妬を抑制できます。

シャーッと威嚇してもOK

威嚇は正常な反応です。手出しせず、距離を取らせて様子を見守りましょう。数週間で落ち着くケースがほとんどです。


脱走防止は絶対に

子猫の脱走事故は非常に多く、玄関・窓・ベランダには対策が必須です。

  • 玄関に脱走防止柵を設置
  • 窓を網戸のみで開けない
  • ベランダ出入りをさせない
  • 来客時はキャリーか別室へ

動物病院選びのポイント

  • 自宅から近く通いやすい
  • 猫専門または猫に優しい動物病院
  • 待合室が犬と分かれている(Cat Friendly Clinic推奨)
  • 清潔で丁寧な説明
  • 緊急時の対応が可能

詳しくは動物病院の選び方を参考にしてください。


まとめ

子猫を迎えた1週間は、子猫にとっても飼い主にとっても最も重要な期間です。隠れても焦らず、静かに見守り、食事・トイレ・睡眠のサイクルを整えましょう。3〜7日以内の初回健診で健康状態をチェックしておくことで、これからの猫との長い暮らしを安心して始められます。

子猫を迎えたら、まずは近くの動物病院で健康チェックを受けましょう。

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