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犬の目が白く濁る原因と治療法【白内障・核硬化症の違い・獣医師監修】
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犬の目が白く濁る原因と治療法【白内障・核硬化症の違い・獣医師監修】

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監修: pet-dock獣医師監修チーム

犬の目が白く濁る原因と治療法を獣医師監修で徹底解説【白内障・核硬化症の違い】

この記事のポイント:

  • 犬の目が白く見える原因は「核硬化症(加齢性の生理現象)」と「白内障(治療が必要な病気)」に大別されます。見分けるには眼科検査が必須です。
  • 白内障は進行すると失明するだけでなく、ぶどう膜炎・緑内障など合併症を引き起こすため、早期発見が極めて重要です。
  • 治療は点眼薬による進行抑制と外科的な水晶体超音波乳化吸引術(白内障手術)があり、片眼20〜40万円が相場です。

犬の目が白く見える 主な原因5つ

犬の目が白っぽく濁って見える場合、以下の5つの原因が考えられます。いずれも自宅での判別は困難なため、疑ったら必ず動物病院を受診してください。

# 疾患名 概要 緊急度
1 核硬化症 加齢に伴う水晶体の硬化。生理現象で視力への影響は軽度
2 白内障 水晶体が白く濁る病気。進行すると失明
3 角膜浮腫 角膜が水分を含んで白く濁る。外傷・緑内障・ぶどう膜炎が原因
4 角膜ジストロフィー 角膜にコレステロールなどが沈着する遺伝性疾患 低〜中
5 緑内障 眼圧上昇で角膜が青白く濁る。激しい痛みを伴う 最高(24時間以内受診)

【最重要】白内障 vs 核硬化症 見分け方

飼い主が最も混同しやすいのがこの2つです。以下の表で見分けのポイントを整理します。

項目 核硬化症 白内障
発症年齢 7歳以降 あらゆる年齢(若年性もあり)
色調 青みがかった灰白色 真っ白・乳白色
透明度 光を当てると眼底が見える 光が通らない
視力 ほぼ正常 進行で失明
治療 不要 要治療・手術
進行速度 非常に緩慢 数週間〜数年で進行

自宅での簡易チェック: 薄暗い部屋で愛犬の目にペンライトを当ててください。眼底(網膜)が赤く反射して見えれば核硬化症の可能性が高く、光が通らず濁って見えれば白内障を疑います。ただし確定診断は眼科検査が必須です。


犬の白内障 原因とリスク犬種

主な原因

原因 詳細
遺伝性 最も多い原因。若年性白内障として1〜5歳で発症することも
加齢性 8歳以降に徐々に進行
糖尿病性 糖尿病の犬の約75%が1年以内に白内障を発症
外傷性 眼球への打撲・刺傷
代謝性 低カルシウム血症、電解質異常

リスクの高い犬種

犬種 特徴
トイ・プードル 若年性白内障が多い
ミニチュア・シュナウザー 遺伝性白内障の発症率が高い
ボストン・テリア 早期発症の傾向
アメリカン・コッカー・スパニエル 遺伝性白内障の好発犬種
シベリアン・ハスキー 若年性白内障
柴犬 8歳以降の加齢性白内障

白内障の進行ステージと症状

ステージ 水晶体の混濁度 症状 治療
初発期 15%未満 ほぼ無症状 経過観察・点眼
未熟期 15〜99% 視力低下、ぶつかる 点眼・手術検討
成熟期 100% ほぼ失明 手術推奨
過熟期 水晶体融解 ぶどう膜炎・緑内障併発リスク 緊急手術

ポイント: 過熟期まで放置するとぶどう膜炎・水晶体脱臼・緑内障などの重篤な合併症を引き起こし、手術も困難になります。未熟期〜成熟期前半での手術が理想です。


受診セルフチェックリスト

以下に1つでも当てはまる場合は、1週間以内に動物病院または眼科専門病院を受診してください。

  • 黒目が白く・青白く見える
  • 物にぶつかるようになった
  • 段差を嫌がる
  • 薄暗い場所で動きが鈍い
  • 目を気にしてこする
  • 目が赤い・涙が多い
  • 糖尿病と診断されている

特に「目が赤い+白濁+痛がる」は緑内障の可能性が高く、発症から24時間以内の治療開始で視力が残る可能性があります。夜間救急でも受診してください。


検査と費用目安

検査 内容 費用目安
一般眼科検査 視診・ペンライト検査 1,500〜3,000円
スリットランプ検査 水晶体の混濁度を詳細評価 2,000〜5,000円
眼圧測定 緑内障の除外 1,500〜3,000円
眼底検査 網膜・視神経の状態確認 3,000〜6,000円
網膜電図(ERG) 手術適応判断のため網膜機能を測定 10,000〜25,000円
眼超音波検査 水晶体・硝子体・網膜の評価 5,000〜10,000円

動物病院の検査費用相場は自由診療のため病院差があります。


治療法と費用

1. 内科的治療(点眼薬)

薬剤 効果 月額費用
ピレノキシン点眼 進行抑制(完治はしない) 2,000〜4,000円
グルタチオン製剤 抗酸化作用 3,000〜5,000円
抗炎症点眼 ぶどう膜炎の予防 2,000〜4,000円

注意: 点眼薬は白内障を治す薬ではなく、あくまで進行を遅らせる目的です。根本治療は手術のみです。

2. 外科的治療(白内障手術)

犬の白内障手術は「水晶体超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術」が主流です。

項目 内容
術式 超音波で水晶体を乳化吸引し、人工レンズを挿入
所要時間 片眼30〜60分
入院 2〜5日
術後通院 3〜6ヶ月(点眼頻繁)
費用(片眼) 20〜40万円
費用(両眼同時) 35〜60万円
成功率 約85〜90%(術後合併症管理が重要)

手術を受けられる病院は限られます。大学附属動物病院や眼科認定医が在籍する二次診療施設が中心です。皮膚科と同じく専門医制度があり、日本獣医眼科カンファランス等で研鑽を積んだ獣医師への相談が推奨されます。


術後ケアと合併症

白内障手術の成否は術後管理にかかっています。

術後期間 ケア内容
術後1週間 1日4〜6回の点眼、エリザベスカラー着用、安静
術後1ヶ月 1日3〜4回の点眼、激しい運動禁止
術後3ヶ月 1日2回の点眼、月1回の眼圧・眼底チェック
術後6ヶ月以降 維持療法の点眼、半年ごとの定期検診

主な術後合併症

  • 術後ぶどう膜炎(約20%)
  • 後発白内障(数ヶ月〜数年後)
  • 網膜剥離(約5%)
  • 緑内障(約10%)

予防とホームケア

白内障そのものの予防は困難ですが、進行を遅らせ、合併症を防ぐためのホームケアは可能です。

  1. 糖尿病の管理: 糖尿病性白内障は進行が速いため、血糖値コントロールが最重要
  2. 紫外線対策: 長時間の日光浴を避ける
  3. 抗酸化食品: ブルーベリー・緑黄色野菜(獣医師相談のうえ)
  4. 定期健診: 7歳以降は年1〜2回の眼科検診
  5. 早期発見: 月1回のペンライトチェック

FAQ よくある質問

Q1. うちの犬は13歳です。手術は受けられますか? A. 年齢だけでは判断できません。心臓・腎臓・肝臓の機能、麻酔耐性、網膜機能(ERG検査)で総合判断します。健康状態が良ければ15歳以上でも手術実施例はあります。

Q2. 白内障は片目だけでも進行しますか? A. 多くの場合、数ヶ月〜数年以内に両眼性に進行します。片眼に発症した場合、もう一方の眼も定期的にチェックしてください。

Q3. 手術しないとどうなりますか? A. 失明するだけでなく、過熟期に入るとぶどう膜炎・緑内障・水晶体脱臼などを引き起こし、激しい痛みで眼球摘出が必要になるケースもあります。

Q4. ペット保険は適用されますか? A. 保険会社・プランによります。先天性・遺伝性白内障は対象外の場合が多いので、ペット保険の比較で事前確認が必要です。

Q5. 失明したら犬はかわいそうですか? A. 犬は嗅覚・聴覚が発達しているため、視力を失っても住環境を変えなければ比較的適応します。ただし手術で視力を回復できるなら、生活の質は大きく向上します。

Q6. 糖尿病の犬は必ず白内障になりますか? A. 約75%が1年以内に発症するとされています。糖尿病と診断された時点で眼科専門医への定期受診を開始してください。


まとめ

犬の目の白濁は「加齢現象(核硬化症)」と「病気(白内障・緑内障等)」の鑑別が重要です。自己判断せず、7歳を超えたら年1回以上の眼科検診を推奨します。白内障の手術は費用・病院が限られますが、早期であれば視力を温存できる可能性が高い治療です。


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免責事項: 本記事は獣医師監修のもと一般的な情報を提供するものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。愛犬の症状に不安がある場合は、必ず動物病院を受診してください。

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