深夜にペットが急に具合悪くなったとき、「どこに連れて行けばいいのか」とパニックになる飼い主さんは多くいます。東京都内には複数の夜間救急動物病院がありますが、事前に場所や連絡方法を把握していないと、貴重な時間をロスしてしまいます。
この記事では、東京都内の夜間救急動物病院をエリア別にまとめるとともに、深夜にペットが急変した際に取るべき行動の手順、電話のかけ方、持ち物、費用の目安を解説します。ブックマークしておくことを強くおすすめします。
深夜にペットが急変したら:まずやるべき3ステップ
パニックになりがちな場面だからこそ、手順を知っておくことが大切です。
ステップ1: 症状を冷静に観察する(1~2分)
慌てて病院に電話する前に、以下の情報を30秒~1分で確認してください。電話で聞かれる内容です。
- 呼吸: 荒い、止まりかけている、正常
- 意識: ぐったり、呼びかけに反応あり/なし
- 嘔吐・下痢: 回数、色、血が混じっているか
- 出血: 部位、量
- 歩行: 立てる、ふらつく、動かない
- 発症時刻: いつから症状が出たか
ステップ2: 夜間救急病院に電話する
注意: 東京の夜間救急動物病院は、事前の電話連絡が必須です。 連絡なしに来院しても受付できない場合があります。
電話で伝えるべき情報:
- ペットの種類・犬種/猫種・年齢・体重
- 現在の症状(ステップ1で確認した内容)
- 発症してからの経過
- 持病や服用中の薬があればその内容
- 到着までのおおよその時間
ステップ3: 持ち物を準備して出発する
電話の指示に従い、以下を持って出発します。
【独自】夜間救急の持ち物チェックリスト
多くの飼い主さんが「あれを持って行けばよかった」と後悔するものをリスト化しました。このリストをスマートフォンのスクリーンショットで保存しておくと、いざというとき役立ちます。
必ず持っていくもの
- ペットのキャリーバッグまたはケージ
- タオル(大小各2枚:保温、嘔吐物の処理に使用)
- ビニール袋(嘔吐物・排泄物の持参用に3~5枚)
- クレジットカード(夜間救急は原則カード払い)
- スマートフォン(病院への連絡、経過記録用)
持っていくと役立つもの
- ペット保険証券または証券番号のメモ
- お薬手帳・処方薬の現物(服用中の薬がある場合)
- かかりつけ医の診察券・病院名(翌朝の引き継ぎ用)
- 嘔吐物・下痢便のサンプル(ラップやビニール袋に入れて)
- 誤飲した物と同じもの、またはパッケージ(誤飲の場合)
- ペットシーツ(車内・待合室での粗相対策)
- 飼い主の上着やブランケット(待ち時間用)
東京の夜間救急動物病院一覧【エリア別】
城南エリア
TRVA動物医療センター
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都世田谷区深沢8-19-12 |
| 電話 | 03-5760-1212 |
| 診療時間 | 20:00~翌6:00(年中無休) |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | 東京城南地域獣医療推進協会が運営。要電話予約 |
東京の夜間救急動物病院の代表的な施設です。約100以上のかかりつけ動物病院と連携しており、翌朝にはかかりつけ医への情報共有が行われます。
夜間救急動物病院 目黒
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都目黒区碑文谷4-15-15 |
| 電話 | 病院公式サイトで確認 |
| 診療時間 | 20:00~翌8:00(年中無休) |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | 都立大学駅近く |
城東エリア
ひがし東京夜間救急動物医療センター
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江東区亀戸6-38-11 |
| 電話 | 03-5858-9969 |
| 診療時間 | 21:00~翌8:00(年中無休) |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | 城東エリアをカバーする主要夜間救急施設 |
城西エリア
杉並動物夜間救急医療センター
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都杉並区(詳細は公式サイト参照) |
| 電話 | 公式サイトで確認 |
| 診療時間 | 夜間帯(詳細は公式サイト参照) |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | イオンペット運営 |
品川エリア
東京動物病院24
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区(詳細は公式サイト参照) |
| 電話 | 公式サイトで確認 |
| 診療時間 | 祝日・休日・夜間・救急対応 |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | 24時間対応を掲げる病院 |
多摩エリア
武蔵小金井ハル犬猫病院
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都小金井市(詳細は公式サイト参照) |
| 電話 | 公式サイトで確認 |
| 診療時間 | 夜間救急対応あり |
| 対象動物 | 犬・猫 |
| 備考 | 多摩エリアの夜間救急対応施設 |
重要な注意事項:
- 上記の情報は2026年3月時点のものです。診療時間や対応状況は変更される可能性があるため、必ず来院前に電話で確認してください
- 夜間救急病院は「応急処置」が主な役割です。翌朝以降のかかりつけ医への受診が必要になることが大半です
夜間救急動物病院の費用はいくらかかる?
夜間救急は通常の診療時間外のため、日中の診療に比べて費用が割高になります。
費用の目安
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 夜間診察料(時間外加算含む) | 5,000~15,000円 |
| 血液検査 | 5,000~15,000円 |
| レントゲン | 4,000~8,000円(1枚あたり) |
| 点滴(皮下補液) | 3,000~5,000円 |
| 点滴(静脈内) | 5,000~15,000円 |
| 入院管理料(1泊) | 3,000~10,000円 |
夜間救急1回あたりの合計費用の目安: 約20,000~60,000円
実際の費用は症状や必要な検査・処置によって大きく異なります。事前の電話で「概算の費用を教えてください」と聞くことは問題ありません。
支払い方法
- クレジットカード: ほとんどの夜間救急病院で利用可能(防犯上、現金を置かない方針の施設が多い)
- ペット保険: 後日精算が基本。保険証券番号を控えておく
- 分割払い: 対応の有無は施設による
【独自フローチャート】今すぐ夜間救急に行くべき?判断ガイド
以下の症状が一つでも当てはまる場合は、すぐに夜間救急動物病院に電話してください。
最も緊急性が高い症状(赤信号)
- 意識がない、または呼びかけに全く反応しない
- 呼吸が止まりかけている、または激しく苦しそうに呼吸している
- 大量の出血が止まらない
- 痙攣(けいれん)が5分以上続いている、または繰り返している
- オス猫がトイレに何度も行くが尿が全く出ない(尿道閉塞の疑い)
- 中毒の原因物質(チョコレート、玉ねぎ、ユリ、不凍液など)を食べた/飲んだ
緊急性が高い症状(黄信号)
以下の症状が見られ、かつ悪化している場合は夜間救急をおすすめします。
- 嘔吐を繰り返し、水も飲めない(3回以上)
- 血便・血尿が出ている
- 腹部が異常に膨らんでいる(胃拡張・胃捻転の疑い)
- 高所からの落下やぶつかった後、ぐったりしている
- 体温が40度以上(犬猫の正常体温は38~39度)
- 子犬・子猫の下痢や嘔吐(脱水が急速に進むため)
翌朝の受診でも可能性がある症状(青信号)
以下の場合は、安静にして翌朝かかりつけ医を受診してください。
- 1~2回の嘔吐の後、落ち着いている
- 軽い下痢だが元気・食欲はある
- 足を引きずっているが、それ以外は元気
- 目やにが出ている、くしゃみが出る
判断に迷う場合は、夜間救急病院に電話で相談してください。 電話での相談は無料の施設もあります。
かかりつけ医との連携で備えておくべきこと
夜間救急は「応急処置」の場です。翌朝のかかりつけ医への引き継ぎがスムーズになるよう、日頃から以下を準備しておきましょう。
普段からやっておくべきこと
- かかりつけ医の連絡先をスマートフォンに登録しておく
- 最寄りの夜間救急病院の連絡先もスマートフォンに登録しておく
- ペットの基本情報カードを作成しておく(種類、年齢、体重、持病、服用中の薬、アレルギー、ペット保険の情報)
- 過去の検査結果や診療明細を保管しておく(夜間救急で参考になる場合がある)
- ペットタクシーの連絡先を控えておく(自家用車がない場合の移動手段)
ペット基本情報カードのテンプレート
以下の内容をメモアプリに記録しておくと、緊急時にすぐ伝えられます。
【ペット基本情報】
名前:
種類: 犬 / 猫 / その他( )
犬種・猫種:
年齢:
体重:
性別: オス / メス(避妊・去勢: 済 / 未)
持病:
服用中の薬:
アレルギー:
かかりつけ病院:
かかりつけ病院の電話:
ペット保険: 会社名( )証券番号( )
マイクロチップ番号:
東京都獣医師会の夜間診療情報
東京都獣医師会の公式サイトでは、夜間診療に関する情報を提供しています。公的機関による情報であるため、信頼度が高い情報源です。
- 東京都獣医師会 夜間の診療について: https://tvma.or.jp/owner/night/
各地域の獣医師会が輪番で夜間診療を行っている場合もありますので、お住まいの地域の獣医師会情報もチェックしておくことをおすすめします。
まとめ
夜間のペットの急変は、飼い主さんにとって最もストレスがかかる場面です。以下の3つを事前に準備しておくだけで、いざというときの対応が大きく変わります。
- 最寄りの夜間救急病院の電話番号をスマートフォンに登録しておく
- この記事の持ち物チェックリストをスクリーンショットで保存しておく
- ペット基本情報カードを作成しておく
夜間救急は「翌朝まで待てない緊急時」のためのものです。症状が軽い場合は、無理に深夜に移動せず翌朝のかかりつけ医受診を検討してください。かかりつけ医の選び方については「動物病院の選び方ガイド」や「東京の動物病院ガイド」も参考にしてください。判断に迷った場合は、迷わず夜間救急病院に電話で相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q1: 夜間救急動物病院に行くと費用はどのくらいかかりますか?
A1: 夜間救急1回あたりの合計費用は約20,000〜60,000円が目安です。内訳は夜間診察料(5,000〜15,000円)に加え、必要な検査や処置の費用が上乗せされます。事前に電話で概算を確認することは問題ありません。
Q2: 夜間救急に行く前に電話は必要ですか?
A2: はい、東京の夜間救急動物病院は事前の電話連絡が必須です。連絡なしに来院すると受付できない場合があります。電話ではペットの種類・年齢・体重、現在の症状、発症からの経過を伝えてください。
Q3: 夜間救急と翌朝のかかりつけ医受診、どちらを選ぶべきですか?
A3: 意識がない、呼吸が激しく苦しそう、大量出血、痙攣が5分以上続くなどの症状は今すぐ夜間救急に電話してください。1〜2回の嘔吐後に落ち着いている、軽い下痢だが元気があるなどの場合は、翌朝のかかりつけ医受診でも対応可能です。判断に迷う場合は、夜間救急病院に電話で相談しましょう。
この記事は獣医師の監修のもと、pet-dock編集部が2026年4月時点の情報をもとに作成しました。症状や治療法は個体差があるため、心配な場合は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。掲載されている病院情報は変更されている場合があります。必ず各施設の公式サイトまたは電話で最新情報をご確認ください。