動物病院のレントゲン費用はいくら?部位別・動物別の料金相場を徹底解説
「レントゲンを撮りましょう」と獣医師に言われたとき、「いくらかかるんだろう」と不安を感じたことはありませんか。動物病院は自由診療のため、レントゲン検査の費用は病院ごとに異なり、事前に相場を知っておくことが大切です。
この記事では、レントゲン検査の費用相場を動物別・部位別に詳しく整理し、撮影枚数による料金変動、追加費用が発生するケース、他の画像検査との使い分けまで解説します。
レントゲン検査の費用相場【動物別・一覧表】
動物病院のレントゲン検査費用は、動物の体格と撮影枚数によって変動します。以下は一般的な相場です。
| 動物・体格 | 1枚あたりの費用 | 2方向撮影(2枚)の費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 猫 | 3,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 | 体が小さいため撮影しやすい |
| 小型犬(10kg未満) | 3,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 | チワワ、トイプードルなど |
| 中型犬(10〜25kg) | 4,000〜6,000円 | 6,000〜10,000円 | 柴犬、コーギーなど |
| 大型犬(25kg以上) | 5,000〜7,000円 | 8,000〜12,000円 | ラブラドール、ゴールデンなど |
| 超大型犬(40kg以上) | 6,000〜10,000円 | 10,000〜15,000円 | グレートデン、セントバーナードなど |
| うさぎ・フェレット | 3,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 | エキゾチック対応の病院のみ |
重要な注意点: この費用はレントゲン撮影のみの料金です。別途、**診察料(初診料1,000〜3,000円 or 再診料500〜1,500円)**がかかります。
部位別の撮影枚数と費用の目安
レントゲン検査は、疑われる疾患や撮影部位によって必要な枚数が異なります。枚数が増えるほど費用も上がります。
| 撮影部位 | 一般的な撮影枚数 | 費用目安(中型犬の場合) | 主に疑われる疾患 |
|---|---|---|---|
| 胸部(心臓・肺) | 2方向(正面+側面) | 6,000〜10,000円 | 心臓病、肺炎、胸水、腫瘍 |
| 腹部 | 2方向(正面+側面) | 6,000〜10,000円 | 異物誤飲、膀胱結石、腸閉塞、腫瘍 |
| 骨・関節(四肢) | 2方向 | 6,000〜10,000円 | 骨折、関節炎、股関節形成不全 |
| 脊椎 | 2〜4方向 | 8,000〜20,000円 | 椎間板ヘルニア、脊椎すべり症 |
| 歯科(口腔内) | 4〜10枚 | 10,000〜25,000円 | 歯周病、歯根膿瘍、埋伏歯 |
| 全身スクリーニング | 6〜8枚 | 15,000〜30,000円 | 転移性腫瘍の評価、健康診断 |
歯科レントゲンは費用が高くなりやすい
歯科レントゲンは口腔内の小さなセンサーを使って1歯ずつ撮影するため、枚数が多くなります。全顎撮影で10枚前後必要になることもあり、全身麻酔下で行うため麻酔費用(15,000〜30,000円)が別途かかるのが一般的です。歯科レントゲンを含めた歯科処置全体では30,000〜80,000円程度になることが多いです。
レントゲン以外に発生しうる追加費用
レントゲン撮影時に、以下の追加費用が発生するケースがあります。
| 追加項目 | 費用相場 | 発生するケース |
|---|---|---|
| 鎮静処置 | 3,000〜10,000円 | 動いて撮影できない場合、痛みが強い場合 |
| 造影検査(バリウム等) | 5,000〜15,000円 | 消化管の異物・通過障害を調べる場合 |
| 時間外・夜間加算 | 通常の1.5〜2倍 | 夜間救急で受診した場合 |
| 読影料(専門医) | 3,000〜10,000円 | 画像を専門医に送って診断を依頼する場合 |
鎮静が必要になるケースとは
レントゲン撮影では、正確な画像を得るために動物を一定の体位で静止させる必要があります。痛みが強い場合、恐怖で暴れてしまう場合、超大型犬で保定が困難な場合などは、鎮静処置が必要になることがあります。鎮静にはリスクがゼロではないため、獣医師から事前に説明を受けましょう。
レントゲン検査でわかること・わからないこと
レントゲンでわかること
- 骨の異常: 骨折、脱臼、関節の変形、骨腫瘍
- 臓器の大きさ・形: 心臓肥大、肝臓腫大、腎臓の萎縮
- 異物の有無: 金属やプラスチックなど放射線不透過性の異物
- 結石: 膀胱結石、腎結石、尿道結石
- 肺の状態: 肺炎、肺水腫、胸水の貯留
- 消化管のガス分布: 腸閉塞の兆候
レントゲンだけでは判断しにくいこと
- 軟部組織の詳細(腫瘍の性質、臓器内部の構造)→ 超音波検査が有効
- 脳・脊髄の異常 → MRI検査が必要
- 靭帯・半月板の損傷 → CT・MRI検査が必要
- 初期段階の腫瘍 → 超音波やCTで発見されることが多い
レントゲン・超音波・CT・MRIの費用比較【pet-dock独自比較】
動物病院で行われる画像検査には、レントゲン以外にも複数の選択肢があります。それぞれの特徴と費用を比較しました。
| 検査名 | 費用相場 | 麻酔の要否 | 検査時間 | 得意分野 |
|---|---|---|---|---|
| レントゲン | 3,000〜15,000円 | 基本不要 | 5〜15分 | 骨・肺・心臓・異物 |
| 超音波(エコー) | 3,000〜10,000円 | 基本不要 | 15〜30分 | 腹部臓器・心臓の動き |
| CT検査 | 30,000〜80,000円 | 全身麻酔が必要 | 30〜60分 | 骨の3D評価・腫瘍の広がり |
| MRI検査 | 50,000〜150,000円 | 全身麻酔が必要 | 60〜90分 | 脳・脊髄・靭帯・軟部組織 |
ポイント: レントゲンは費用が手頃で麻酔も基本的に不要なため、最初のスクリーニング検査として選ばれることが多いです。レントゲンで異常が見つかった場合に、超音波やCT・MRIで精密検査を行う流れが一般的です。
レントゲン費用を事前に確認する3つの方法
動物病院の費用は自由診療のため、病院ごとに異なります。事前に費用を把握しておくために、以下の方法が有効です。
1. 病院の公式サイトで料金表を確認する
近年は料金表をWebサイトに掲載している動物病院が増えています。「レントゲン」「画像検査」の項目を確認しましょう。
2. 電話で概算を問い合わせる
料金表がない場合でも、電話で「レントゲン検査はおおよそいくらですか」と聞けば、概算を教えてもらえる病院がほとんどです。その際、撮影部位と枚数の目安も確認しておくとよいでしょう。
3. pet-dockで病院の口コミ・費用感を調べる
pet-dockでは、実際に受診した飼い主さんの口コミから費用感を把握することができます。地域の動物病院を比較検討する際にご活用ください。
ペット保険でレントゲン費用は補償される?
レントゲン検査がペット保険の補償対象になるかどうかは、検査の目的によって異なります。
| 検査の目的 | 保険適用 | 備考 |
|---|---|---|
| 病気・ケガの診断のため | 対象になることが多い | 診断目的の検査費用は多くの保険で補償 |
| 健康診断(スクリーニング目的) | 対象外が多い | 予防目的の検査は補償対象外が一般的 |
| 術前検査の一環として | 対象になることが多い | 手術に伴う一連の検査として補償 |
| 先天性疾患の確認 | 保険による | 先天性疾患を補償対象外とする保険もある |
注意: 保険の種類やプランによって異なるため、契約内容を必ず確認してください。免責金額がある場合、レントゲン費用が免責金額以下だと実質的に補償されないケースもあります。ペット保険の選び方について詳しくは「ペット保険の選び方ガイド」をご覧ください。
よくある質問
レントゲン撮影はペットの体に悪影響がありますか?
動物病院で使用されるレントゲンの放射線量はごくわずかで、1回の撮影で健康に悪影響を及ぼすことはほぼありません。ただし、妊娠中の動物には影響がある可能性があるため、妊娠の可能性がある場合は事前に獣医師に伝えてください。
レントゲン撮影に食事制限は必要ですか?
腹部のレントゲンを撮影する場合、胃や腸に食べ物が残っていると画像が見にくくなることがあります。獣医師から絶食の指示がある場合は従ってください。指示がなければ、通常は食事制限不要です。
レントゲンの結果はその日にわかりますか?
多くの動物病院ではデジタルレントゲンを導入しており、撮影後すぐに画像を確認できます。その場で獣医師から説明を受けられるのが一般的です。ただし、専門医への読影依頼が必要な場合は、結果が出るまで数日かかることもあります。
まとめ
動物病院のレントゲン検査の費用相場は1枚あたり3,000〜7,000円で、体格や撮影部位・枚数によって変動します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本費用 | 1枚3,000〜7,000円(体格で変動) |
| 2方向撮影 | 5,000〜15,000円が目安 |
| 追加費用 | 鎮静・造影・夜間加算に注意 |
| 保険適用 | 病気・ケガ目的なら対象になることが多い |
| 事前確認 | 病院サイト・電話・pet-dockで費用感を把握 |
レントゲン検査は、ペットの体に大きな負担をかけずに内部の状態を確認できる基本的な画像検査です。費用面で不安がある場合は、事前に動物病院に問い合わせるか、pet-dockで地域の病院を比較してみてください。動物病院の費用全般については「動物病院の費用ガイド」、血液検査の費用相場もあわせてご確認ください。
この記事は獣医師の監修のもと、pet-dock編集部が2026年4月時点の情報をもとに作成しました。症状や治療法は個体差があるため、心配な場合は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。