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猫のストルバイト結石の症状・食事療法・溶解治療【獣医師監修】
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猫のストルバイト結石の症状・食事療法・溶解治療【獣医師監修】

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猫のストルバイト結石の症状・食事療法・溶解治療を獣医師監修で徹底解説

【結論】 猫のストルバイト結石で血尿・頻尿・排尿姿勢で出ない場合は24時間以内の受診を推奨します。 オス猫の完全閉塞は48時間で命に関わるため即時受診が必要です。食事療法で4〜12週間で溶解するケースが多く、療法食の継続が再発予防の基本となります。 (変動要因: 性別(オス/メス)/結石サイズ/尿道閉塞の有無)


ストルバイト結石とは

尿中のマグネシウム・アンモニウム・リン酸が結晶化してできる結石です。猫の結石の中でも比較的食事療法で溶かしやすいタイプです。

ストルバイト vs シュウ酸カルシウム

項目 ストルバイト シュウ酸カルシウム
尿pH アルカリ性(>6.5)で形成 酸性(<6.2)で形成
食事での溶解 可能 不可能(外科摘出のみ)
好発年齢 若〜中齢 中〜高齢
好発猫種 雑種、ヒマラヤン ヒマラヤン、ペルシャ、ビルマ

症状

症状 詳細
頻尿 何度もトイレに行く
排尿痛 鳴く、踏ん張る
血尿 ピンク〜赤色
少量ずつ 1回の尿量が少ない
トイレ以外で排尿 不適切な場所
過剰グルーミング 陰部をなめる
元気食欲低下 進行で

オス猫の尿道閉塞は命に関わる

オス猫では結石・結晶・栓子が尿道を塞ぎ、24時間以内に腎不全・高カリウム血症・心停止を起こします。

以下の症状があれば即救急

  • トイレで踏ん張っても尿が出ない
  • 頻回にトイレへ行く
  • 鳴き続ける
  • 嘔吐
  • 虚脱・触ると冷たい

原因とリスク因子

因子 詳細
食事 マグネシウム過剰、pHアルカリ化食
肥満 リスク倍増
運動不足 室内飼い
水分摂取不足 濃い尿の形成
ストレス FIC(特発性膀胱炎)を誘発
去勢手術 オスはリスク増(尿道径が細い)
尿路感染 ウレアーゼ産生菌で結石化

診断

検査 内容 費用目安
尿検査(比重、pH、沈渣) 結晶確認。pH>6.5でストルバイト示唆 2,000〜5,000円
尿培養 細菌性感染の除外 5,000〜10,000円
血液検査 腎機能、電解質 5,000〜10,000円
腹部レントゲン ストルバイトはX線陽性 3,000〜6,000円
腹部超音波 膀胱壁の厚さ、小結石 5,000〜10,000円
結石成分分析 手術・排石後の再発予防 8,000〜15,000円

治療 -- 食事療法が第一選択

溶解療法

ストルバイト結石は療法食だけで4〜12週間で溶解します。

療法食 メーカー 特徴
ユリナリーS/O ロイヤルカナン 溶解用・維持用あり
c/d マルチケア ヒルズ ストルバイト・シュウ酸両対応
UR ユリナリーSt/Ox ピュリナ 両方に対応

ポイント:

  • 療法食のみを与える(他のフードやおやつは禁止)
  • 4週間後にレントゲンで溶解確認
  • 溶解後も維持食に切り替え継続

尿道閉塞の緊急処置

処置 内容 費用
尿道カテーテル 麻酔下で閉塞解除 3〜8万円
入院管理 輸液、電解質補正 5〜15万円
会陰尿道造ろう術 再発例で実施 15〜30万円

【独自】猫の飲水量アップ7つの工夫

結石予防の最重要ポイントは尿量を増やす=水を飲ませることです。

  1. ウェットフード中心に: 水分含有量75%以上
  2. 水飲み場を複数設置: トイレから離す
  3. 流水タイプの給水器: 猫が好む
  4. 陶器・ガラスの器: プラスチックの臭いを嫌がる猫が多い
  5. 氷を入れる: 夏は特に効果的
  6. スープを加える: 塩分無添加のチキンブロス
  7. 水を定期的に入れ替える: 新鮮さが重要

目標尿量: 体重1kgあたり20ml/日以上


費用目安

項目 費用
初診・検査 1〜3万円
療法食(4週間分) 6,000〜12,000円
4週後の再検査 5,000〜10,000円
維持食(年間) 60,000〜120,000円
閉塞時カテーテル 3〜8万円
閉塞時入院 5〜15万円

再発予防

ストルバイト結石は再発率が30〜50%と高く、長期管理が必須です。

  1. 療法食の継続(維持食)
  2. 毎日の尿量確認
  3. 3〜6ヶ月ごとの尿検査
  4. 体重管理
  5. ストレス軽減
  6. 運動(おもちゃで遊ぶ)

受診セルフチェック

  • トイレに行く回数が増えた
  • 血尿が出た
  • トイレで踏ん張るが尿が少ない
  • トイレ以外で排尿する
  • 鳴き声を上げる
  • オス猫で尿が全く出ない → 即救急
  • 元気食欲低下

よくある質問

Q. 療法食はどのくらい続けるのが目安ですか?

溶解までは4〜12週間、その後は維持食を生涯継続するのが推奨されます。中止すると再発率が30〜50%と高いため、長期管理が前提となります。4週後にレントゲンで溶解確認を行い、獣医師の指示で維持食に切り替えるのが基本の流れです。

Q. 療法食中におやつを与えても良いですか?

療法食以外のおやつは結石コントロールを乱す可能性があります。どうしても与える場合は主治医に相談のうえ専用の低マグネシウム・pH調整済みおやつを選ぶのが目安です。人間の食べ物・ジャーキー・煮干しはマグネシウム過剰のため避けてください。

Q. 結石が溶けない場合はどうなりますか?

4週間の食事療法で溶解しない場合、シュウ酸カルシウム結石・混合結石の可能性が高くなります。シュウ酸カルシウムは食事療法で溶けないため外科摘出が選択肢となり、費用は10〜30万円が目安です。結石成分分析(8,000〜15,000円)で組成を特定するのが基本です。

Q. オス猫の尿道閉塞はどう対応すべきですか?

トイレで踏ん張っても尿が出ない・鳴き続ける・嘔吐・虚脱が見られた場合は即時救急受診が必要です。48時間以内に腎不全・高カリウム血症で命に関わるリスクがあります。再発を繰り返す場合は会陰尿道造ろう術(PU手術、15〜30万円)が選択肢となります。

Q. 猫の飲水量を増やすにはどうすればよいですか?

ウェットフード中心の食事(水分含有量75%以上)、水飲み場を複数設置(トイレから離す)、流水タイプの給水器、陶器・ガラスの器、塩分無添加のチキンブロスを加えるなどが目安です。目標尿量は体重1kgあたり20ml/日以上が一般的な指標となります。


まとめ

ストルバイト結石は食事療法で溶解できる比較的予後良好な病気ですが、オス猫の尿道閉塞は致命的です。頻尿・血尿・排尿困難を見たら迷わず受診、療法食の継続と飲水量アップを徹底しましょう。


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免責事項: 本記事は一般情報であり、個別診療に代わるものではありません。

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